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ユニークな人とアメリカのカフェ・ホームズのことなど

バークレイからバス51Bに乗り、大学や学生のアパートを過ぎ、10分もすれば、カレッジ通りにある、私の好きなElmwood Cafeカフェに到着します。コーヒーが美味しいことやスタッフの人がフレンドリーで感じの良い丁寧な英語で応対してくれるからです。お店は繁盛しています。最近出来たカフェでなく、昔から、カフェがまだ「ソーダーファウンテン」と呼ばれていた頃(1950年代)からある伝統ある店です。

 集まってくる人も、近所の品の良い婦人たちや先生方という様子です。




 中にはこういう方もいます。年代的には中高年ですが、ジャケットには、日本語で「腹切禁止」と書かれているイラスト、さらに、この人、しっぽをぶら下げている。(写真でわかるかな?)ヘアスタイルはちょっと控えめのパンク風。人生いろいろ、服装もいろいろ。何でもござれのアメリカです。

 こちらのカフェ「バークレイ・エスプレッソ」の前に駐車していた車。よく見ると、シマウマのコレクションが屋根に飾っていました。運転していた人が、シマウマのコチュームでなかったのが実に残念。




 このバークレイ・エスプレッソは、実に寛大。入口にハエがぶんぶん旋回しているので奥の席に私は座ります。いつも研究者らしき人やよくわからないけれど本好きのおじさんたちが座っています。コーヒーは日本円で150円。二時間くらいねばっている学生や私たちにインターネットが無料、電源も無料は、この上ない「サービス」です。いつも人で一杯です。コーヒーの入れ物は無愛想なマグカップ。時には、コップに入れるので困りますが、クラッシック音楽がほど良い音響でかかっています。居心地が良いのは、店のスタフが無関心を装っているからでしょう。

 さて、こちらの夜中(日本の夕方)に私の携帯にタマちゃんの病院から電話があったとわかったのが朝の7時。10時間を待って電話をかけると、タマちゃん、呼吸が早くなり心配なので、病院で検査をしたが、特に肺に問題はなかったので(おばちゃんに)タマちゃんをお迎えに来てくださいという内容でした。頑張っているけれど、弱ってきてるなということは否めません。私の在米中に何事もなくと願っています。大丈夫だと思いますが。
 
 主治医が休みで別の獣医師がタマちゃんを診て、それで電話をかけたとのこと。本当のところ、アメリカから広尾に迎えに行ければ行きたいですが、とても無理でした。ともあれ、夏バテのタマちゃん。皆様もどうぞ、気をつけてお過ごしください。

 そうそうロスアンジェルス近郊に住んでいるmiuさんの家には、私と同じ、ゴッホの絵がいくつも飾ってありました。違うのは、彼女の絵はきちんとした額縁に入っていること。私のは、IKEAの安物の額縁にネットから印刷した代物。でも、ゴッホを思う気持ちは一緒というところでお許しください。
miuさんの家の猫
 さて、ゴッホの絵は、改めて見てみると、本当に癒しなんですね。私はシカゴ美術館にあるゴッホの「寝室」と「静物ーぶどう」の絵を見たいなと思って調べたら、ホテルも飛行機もとても高い。高いけれど、行く価値はあるなとさえ思っています。今度、いつ日本にこの「寝室」の絵がやってくるかわからないものね。皆様ならどうしますか?ホテルは、安全を思い、ある程度良いところにしたいです。以前、NYのメトロポリタン美術館で見た自画像とミレーをまねた(言い方が変ですが)First Stepという絵を見て感動しました。NYにも行きたいのですが、こちらもホテルはある程度となると、高額。都会で生まれ育った私の都会魂がどうしても本物の都会に浸りたいという気持ちもあります。



(この絵はシカゴ美術館にあるものとは違うバージョンです。ゴッホは全部で5枚の寝室の絵を描きました。シカゴのは床が緑がかっています。)

 シカゴも東京も毎日30度を超えているというのに、バークレイ、サンフランシスコは、肌寒い。最高17度、最低12度です。どうするこれ!電気毛布で寝ています。
 
 そういえば、私は牛のファンです。ミルクを出し、アイスクリームやチーズを作ってくれるので尊敬の気持ちを持っています。タマちゃんのことを猫というよりも、そんな牛感覚で愛でている私です。タマちゃんが牛だったらどうかなと思ったりします。さて、あるチキンをメインに出すファミリーレストランのマスコットは牛です。牛が「もっとチキンを食べよう」というプラカードを下げて見つめています。これは今日のヒットです。このアメリカ的なユーモアは好きです。
 
 今、時間を見つけて、カラマーゾフの兄弟を英語で読んでいます。日本語でかつて読んだのですが、英語だと、また違った味わいがあります。人物が英語を「話す」と違った人物像が目に浮かんできます。アメリカ人の姿をしています。ロシア語で読むとまた違うのでしょう。その意味で、村上春樹も英語で読むとどうなのでしょうか?私は、一時、村上春樹の初期から中期の頃の作品を良く読んでいましたが、英語でぱらぱら数ページを読み流すと、戸惑う感覚がありました。日本語が英語にこなれないということでしょうか?しかし、日本語の持つ独特のニュアンスが失われても、村上文学を翻訳で読めば、何が書かれているかはわかります。ただし、翻訳者の世界観で訳されるということがみそですが、川端康成は日本語で描かれた文学でノーベル賞をとったから、一概にそうとも言えないと、私、ない頭をひねっています。

 なぜ、カラマーゾフの兄弟かと言えば、先日起きたコロラド州オーロラ市映画館襲撃事件のホームズという青年が、罪状認否の公判で見せた姿は、エリート医学生とは似つかわしくなく、髪をオレンジに染め、ぼんやりとした目つきでどこかを見つめ、どことなく悲しそうな顔つきでした。自分が何をしたのか自分でも理解できないという空白の気持ちがその表情に浮かび、根っからの脅迫犯とは違う様子でした。事件を起こす基本的な異常な怒りが彼の中から消えている感じです。社会への憤慨も、同僚への怒りも、凶悪犯は事件後もこのような怒りでねじ曲がった顔つきをしているものですが、ホームズにはそれが認められません。

 今年の5月に口頭試験に失敗し、自分の通う医科大学の教授兼精神科医に通い、事件前に自分の犯行計画を詳しく書いたノートをその先生に送ったことがメディアから出てきました。今のところ、真偽は裁判上の問題で封印されていますが、おそらく事実でしょう。もし、先生や周りの関係者が彼の問題を発見していたら、襲撃は起きなかったと思うのは私だけでないでしょう。

 アメリカのメディアから事件そのものを糾弾する論調はあっても、ホームズという一人の青年を非難する記事はあまり見受けられません。オバマ大統領は、事件当日、スピーチで、ホームズという名前を出さずに、「被疑者」という一般的なな言葉で事件の惨さを語っていました。

 このメディアの論調は、ホームズが医学生というアメリカでは一種の「聖域」に居た人物だから、なかなか批判の刃を大学の名声や医学への権威を傷つけずに、向けることは難しいからでしょうか。人類に貢献すべき医学者が、こんな曲がった考えを持てるという、不信を一般の人に促してしまうからでしょうか。いわば、繭玉に包まれたホームズと親との関係の話も今のところ出てきません。医学者と大学の権威のイメージを救いたいとう願いの表れでしょうか?

 アメリカの大学で口頭試験に落ちるということは、本当に大変なプレッシャーでしょう。政府機関から大変名誉な奨学金を得て勉強していたホームズにとり、未来とともに身体をもがれたような痛みがあったと思います。

 手に余る人生へのプレッシャー、凶悪な事件を起こしてしまうという病的な強い予感が、結局は心の外へと「表現」されてしまったという気がします。彼が自分から助けを求めたのに、それが、担当者に届かなかったという悲しい結末です。それは、ひとつには、大学のメイルシステムの怠慢も原因でしょう。メイルが事件後に届いたという状態です。もし事実であるとするならばですが。

 もう一つの問題は、銃が病気的な問題を抱えたホームズのような人の手に入ったということです。手に入らないというシステムが構築できていないというアメリカの法的問題があると言う人もいます。

 性格の全く違う3人のカラマーゾフの兄弟一人一人の要素がホームズの中にも三様にあると思えて、この事件を読み解くことに興味深い小説です。古典の長編大作を読み抜く一つの方法は、現代の事柄に絡めて読むことが良いでしょう。自分と小説の中のテーマの一致点を見いだすことが大事でしょう。

 先日「立ち直る力」について書きました。それは果たしてなんだろうと思います。東北のことを思えばもしかして、立ち直る力とは、耐えられないように思えることに耐える力のことかしらと思います。ペットを亡くされた方の悲しみは消えることのない深いものがあると皆さんからお聞きしています。本当に耐えられないほどの悲しみです。きっといつか、悲しみから立ち直る力を見いだすことを願っています。タマちゃんにもしものことがいずれあります。私は、その時に、この自分の言葉を思い出そうと思います。
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