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アメリカの誠実な人々







 昼過ぎに、用事で近くの地下鉄の駅に行くと、地上に数台の消防自動車とパトカーが止まっていたので、なんだろうと思いながら地下に降りると、駅の構内いっぱいに、煙が立ちこめていました。数人がマフラーで口もとを抑えていましたが、誰も何があったのか正確にはわからないまま、地下鉄が来たので、いつも通りに人が乗降しました。アメリカの地下鉄はアナウンスがないのが特徴ですが、何も聞こえて着ませんでした。ぼやでしょうか?それにしても、構内いっぱいの煙、すわっ!テロかって誰もがまず思うでしょう。アメリカ人は慣れているのか、この程度では騒いだりしません。

 昼間、べーグル屋さんでツナメルトサンドを食べながら、中高年のアメリカ人の話してを聞くともなく聞いていました。その中のひとりが明るい声で話している声が目立ちます。丸っこい体型にしみだらけのだぼだぼのズボンとサスペンダー。彼を囲んでいる人々も、身の上話が好きな様子です。見るところ、人生の苦労をさまざまに味わってきただろうということが容易に見て取れました。孤独な影が色濃くにじみ出ている人々の中にあって、明るい声の持ち主は異色の雰囲気をかもし出しています。

 声に耳を傾けていると、その声はとても温かく、あたかも微笑んでいるような響きを放ち、なぜか心を和ませると思っていました。彼は、周りの人に身の上話を始めました。この人をかりにビルさんとすると、ビルさんよりかなり年上の高齢の人に、自分の父親のことをとても心配しているけど、ここ数年、連絡がこないので、僕のことを忘れたんだと残念そうに言います。すると、相手の高齢の人が、そんなことはないよ、きっと何か特別の事情があるんだろうと慰めています。ビルさんは、自分が若いころ、両親はいつも喧嘩をしていたなぁと懐かしそうに曇りのない声で言うと、高齢者の人が、お前さんは本当にいいやつだな。ガールフレンドはいるのか?ビルさんは、僕はもう55歳だから。でも、みんなからフレンドリーだって言われる。そうさ、お前さんは、フレンドリーでいいやつだよ。

 アメリカ人の誠実さと素朴さ、気取りのなさや心の温かさが私の心に触れた良い午後でした。NYの金融街にいる頭が秀才ですべてにスマートな若者とは違う、大げさに言えば、アメリカの心のふるさとを見出したような気持ちにさえなりました。

 お店で出会った人にも明るく声をかけて、ビルさんは、映画「一期一会」のフォレストガンプのような人柄だと思いました。

 誠実さ、それこそが、みなが求めているのに、なかなか、誠実になれないというアメリカで出会った良いひと時でした。

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