挨拶と時間


 先日、カリフォルニア米の「錦」を買いに出かけた際にお店でとった招き猫です。


 食べず嫌いだった「オートーミール」(おかゆのようなもの。カラス麦をナッツと黒砂糖、ブルーベリーを入れてお湯でふやかす。)をある時、リズさんとグレンさんに連れて行ってもらったPeet's Coffeeで朝食べてから、大好きになりました。ダウンタウンの店で食べながら道の外を一人で今朝は見ていると、二匹のワンちゃんが飼い主を待ってじっとしています。 


 

 Peet's Coffee発祥の店


 Peet's Coffeeといえば、60年代に立ち上げた一軒のお店。このノースバークレイが発祥の地です。聞けば、その時にスターバックスの創業者がPeet's Coffeeで働いていて、その後スターバックスを作ったとのことです。


ジャパンタウンで食べた串揚げランチ弁当。(みそ汁、串揚げ3本、うなぎ、サラダ、蟹の酢の物、揚げ出し豆腐、ご飯)で、チップを入れて12ドル(1000円ほど)。串鶴というお店。美味しかったです。


サンフランシスコ市庁舎。雲が空に映えていてきれいですね。この辺りは、治安が悪いのですが、突如表れる市庁舎の美しさにはっとしました。



一家の奥様がいない間は、間借り人の私はそれなりに責任を持って暮らそうと思っていました。ご主人のグレンさんは、朝7時頃に自分の会社に出かけ、夜12時頃まで仕事をし、週末は友人と旅行をしているので、私とは家でほとんど顔を合わせることがなかったこの2週間でした。
 リズさんの滞在が2日延びて来週火曜日にフロリダから帰ってくるとのこと。今週末はグレンさんが旅行に出かけ、残っているのは、下のアパートの日本人家族、私、そして二階に火曜日まで滞在するという研究者のゲリーさんです。

 奥様に優しい気遣いをし、私にもとても親切で、穏やかなご主人のグレンさんが、昨日、夜の9時に帰ってきて、台所のワインの栓を開けて、居間のテレビをつけて連続ドラマ「「スパルタクス」という古代ローマ時代の戦争物語を大音響で観ていました。本当に、この暴力ドラマが似合わないグレンさんです。でも、一番好きだと言っていました。いつもよりテレビも台所の戸棚を閉める音が大きいので、自分が帰っているということを知らせているのかなと思いました。

 夜11時に番組が終わりテレビを切る音が居間でしたので、私は、この時間に「元気ですか?」と挨拶をすべきかどうか、自分の部屋でじっと考えいました。時間が時間です。

 とにかく、挨拶をせずに、本に熱中しているふりをして、いかにも、グレンさんが帰宅したことに気がつきませんでしたと、物音を立てずに、じっと部屋にいようと思っていました。時間が時間だし。でも、同じ家にいるのに、挨拶も言葉もかわさないというのは失礼なことだから、やはり、挨拶だけでもしよう。そうしないと、リズさんが帰ってきてから、気まずくなるかもしれない。

 そんなことを考えていると、私の部屋の明かりが少し開けた戸から漏れていたので、グレンさんがドアの向こうから、「スミコさん、大丈夫ですか?大丈夫かどうかちょと聞こうと思って」と声をかけてくださいました。

 私は、とっさのことで、「は~い、います。大丈夫です」と戸を開けてグレンさんに報告すると、グレンさんは、満面笑みを浮かべて、「僕は謝らなければなりません。仕事で忙しくて声をかけるチャンスがなくて、本当に失礼しました。明日は朝早く旅行に行き月曜日まで帰らないので、ちょっと、挨拶をしようと思って・・・。リズは火曜日に帰ってくるので、そうしたら、すべてまた元のノーマルな状態に戻ります。ごめんなさい。」と言うではありませんか!

 私のことを心配してくださったと知り、感激しました。普通のアメリカ人は、間借り人にはドライな対応だと思っていました。グレンさんは違っていました。リズさんの留守の間、家のことを一家の主らしく、いろいろと心配をしていたと思いました。それで、私は、なんだか、嬉しくなって、思わず、「久しぶりですね!」と言いハグをしました。

 グレンさんの言葉で、私の多少自意識過剰、ちゃんとやろうという気負いや、遠慮し過ぎの緊張がなくなり、気が楽になりました。

ーーーーーーー

 このような、人柄の素晴らしい方も入れば、冷たいアメリカの姿も目撃しました。

 今日は雨降りの肌寒い一日でした。カリフォルニアで一番と云われる有名レストランの隣のお店の軒下で、杖を持って、身なりの貧しい高齢のアフリカ系アメリカ人の女性が、雨宿りをかねてダンボールの椅子に座っていたのでしょう。しかし、それをおぼつかない手つきで片付けていました。

 見れば、彼女の前には、パトカーが停まって、警報ライトをまわして、いかにも彼女を監視して、追い払うという目的でした。おそらく、レストランが通報したのでしょう。彼女は、痛む足を引きずるようにして、道を渡っていきました。私は、追いかけていって、少しお金を渡してスープでも買って食べてくださいとすべきだったと思ったけれど、しかし、警察がいては、手も足も出ませんでした。

 悲しいアメリカの一場面でした。あの女性は、どこに行ったのでしょうか?これも、現実です。

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